「お誕生日。」

にっこり笑って言う。

「ありがと。」

私も返した。

そういえば、一昨年の誕生日は二番目に波崎、三番目に“おめでとう”と言ってくれたのはあの子だった。

「わぁ。もう17歳だね。いいなぁ。」

精神年齢、15だけどね。

「何がいいの?」

「17って、青春て感じするでしょ?」