でも、答えられなかった。

鍵を抜いた。

私って何歳になったの?

何歳に…

『何歳?』

もう一度聞いてくる。

外側の時間は17。

中身は…。

「15。」

フッと溜め息をついて、電話を切った。

ディスプレイをみる。

7時55分。

今から走らないと、遅刻する。