「あれ…?」 黒板に張り付けてある絵や棚の上に置いてある絵を見る。 ない…。 「志緒ちゃん。」 ガサガサと漁っていると呼ばれた。 「江鳩くん、何?」 泥棒に見えたかな…。 「絵ないでしょ。先生が持ってた。」 椅子に座る。 「え?」 なんと。 それは、ないのは当たり前だよね。 「ありがとう。じゃ、もう帰るから。」 「あ、ストップ。」 「何?」 私は振り返る。 「ちょっと、話あるんだ。」