「やってしまった…。」 他人の心に土足で踏み込んではいけない。 私だって、そんなの許せないから。 だからやってはいけないのに…。 江鳩くんの背中が見えている。 今から追いかけて、謝ることが出来ればどんなに楽だろう。 鉛筆を置いた。 神様に二番目に近い所へ行こう。 一番目は、江鳩くんがいるかもしれないから。 神様に懺悔しても、意味はないけれど。 今の私の心が少しでも軽くなるのなら。