「寂しくなったら、またここに来なよ。」 背中をトントンと叩いて江鳩くんは言った。 「会いたくなったら、この海に来なよ。俺も行くから。」 私はスッと江鳩くんから放された。 私は座る。 江鳩くんも足を投げ出すように座って、私は小指を出す。 「約束ね?」 江鳩くんはフッと笑って、 「約束。」 指切りをした。