「寂しくない?」

江鳩くんの声がする。

やっぱり江鳩くんは長身で、私より顔一つ分大きい。

「…寂しいよ。寂しくて寂しくて…。」

泣いてしまいそう。

気付けば、江鳩くんのYシャツに顔を押し付けていた。

「泣けば良いんだよ。」

優しい声が聞こえて。

私はポタポタと涙を零した。