さすが、田舎。 バスの中にあまり人がいない。 私は窓側の席に座る。 江鳩くんは隣じゃなくて後ろに座った。 コツンと窓に頭をもたれた。 海。 海だぁ…っ。 そんなに綺麗ではないものの、目の前の海に感動する。 「海の馬鹿やろーっ。」 私は叫ぶ。 3月の海には誰一人といない。