授業中、私は春休みまで何日か考えていた。 おかしいな、私。 小学生の時も中学の時も寂しいなんて思ってなかったのに。 どうしてこんなに、みんなと別れるのが惜しいんだろう? 「志緒ちゃん?」 菜月は呼んだ。 私は菜月の方を向く。 「ん、何?」 「いや、特に重大な事じゃなくてね?もう三年生になるなぁ~って。」 遠くをみるような目で菜月はいった。 「…うん。」