私は大きく息を吸い込んだ。

「…んで…、なんで飛び降りたりしたの!」

美和はカチンと来たらしく、顔を歪めた。

やっぱり。

「さっきから、変だと思ってた。その事に何にも触れないから。」

「言ったら!言ったら、悲しくなるだけじゃない!」

美和は友達作りが上手い。

場の雰囲気を読めるからだと思った。

「私は!」

私は言う。

悪いけど、美和の気遣いに構ってなんかられないんだから。