本当に私の居る場所なんて、あったのかな? 「志緒ちゃん?」 「あ、はい。」 私は生返事を返す。 「聞いてるの?」 先生は口を尖らせる。 「今日…、中学の時の友達に会うんだ。」 私はサンドイッチのラップをクシャッと丸める。 「良いわね。青春ね。ドキドキね~。」 クスクス笑う先生。 青春!? 「青春なんですか?」 聞いてみる。 「そうよ、恋だけが青春なんじゃないんだから。」