波崎にも、友達ができたんだ…。

て、私は親か。

「じゃ、石月。良いお年を。」

慌ただしく波崎は言った後、廊下を走って行く。

「波崎ー、廊下を走るなっ。」

男の先生に怒鳴られてる声が聞こえた。

「スミマセーン。」

ふざけた波崎の声に、クスリと笑った。

行き先、変更だ。

私は靴箱じゃなくて、屋上に続く階段を目指した。