今日の空は青い。

ずっと、昔私は空の色は神様が塗っているんだと思っていた。

もう、ずっと昔。

私の心が純粋で、清くて透き通っていた時の話。

「石月さん…石月志緒(イシツキシオ)さん。」

名前を呼ばれた。

私は反射的に背筋をピンと伸ばし、はい、と答えた。

出席を取ってるんだった。