「話は…後でね。」

江鳩くんは、立ち止まった。

私はキョトンと前を見ると一度来たことのある場所だった。

「俺の兄貴の友達の家。」

でも、すぐに全部を理解した。

あぁ、そういう事。

小さいカフェ。

黒い傘をたたんで、江鳩くんはドアを開ける。

休みなのか、人がいなかった。

1人はいた。

「もしかして、相合い傘してきたの、お二人さん?」

金髪の頭の男が言った。