「聞いてくれてありがとう。」 私はスコップを持つ江鳩くんに言う。 「話してくれて、ありがとう。」 私は静かに微笑んで、校舎の向こうの校門に向かった。 空に雲がかかっている。 明日は雨が降るかも。 足を進めた。 これ以上、過去に捕らわれたくなくて。 神様。 私は罰を受けたいと思っていました。 その思いも 罪悪感も 美和に会えば、消してくれますか? 私は自由になっても良いですか?