「いやぁぁぁぁぁっ。」

誰かの女子の声が響く。

クラスメートかもしれない。

波崎や涼奈かもしれない。

もしかしたら、私だったのかもしれない。

美和は救急車に運ばれて行った。

屋上が二階の低い所にあったのと、下が前の日に切られて、まとめられた枝だったのが命を守ったらしい。

その後、美和は学校に来ることはなかった。