「…打ち上げ来なかったよねぇ…。」 「伝えられなかったんじゃん?」 「それないでしょ。菜月が呼んでたし。」 「感じ悪ー。」 廊下ですれ違うと、同じクラスの女子の坂口(サカグチ)と北川(キタカワ)にいわれる。 私は後ろから睨もうとしたけれど、止めといた。 正面から言えば、止めるような奴じゃないし。 私は静かにその噂に飽きるのを待った。 今読んでいる本を返しに図書室に向かった。