「送ってくれて、ありがと。」

儚げな笑顔を残して。

「失礼しまーす。」

と、職員室に入って行った。

あんな笑顔を向けられるのは、久しぶり。

でも、なんだか解らないけど。

彼の笑顔が苦しかった。

神様。

早く私を罰して下さい。

私はこの世を生きる権利なんてないのだから。