「何名様ですか?」

ニッコリと音がするかという位の作り笑顔。

「3人です。」

波崎は答えた。

「そういえば、橋本結城のとこは?」

私は涼奈に聞こえにくいように、波崎に聞いた。

「今日は休みー。」

少し嬉しそう。

やっぱり、恋する乙女は可愛い。

テーブルについて、涼奈はメニューを開く。

食欲をそそるような料理の写真が並んでいる。

「涼奈もお腹空いてたの?」

波崎は聞いた。

「…うーん。メニューを開くと、食べたくなる。」