「どうしてここに?」 私達は、校門を出て立ち止まる。 「明後日まで学校創立記念で、休みなんだ。」 良いでしょーっと笑顔を見せる涼奈。 「あたしらも明後日まで休みだよね。」 それと反抗するように、波崎も言った。 私もうんうんと頷く。 …違うって。 私が聞きたいのはそれじゃなくて。 「おばあちゃんか何かの家が近いの?」 私は言う。