いつもより

寂しそうに

みえる

この夜空は

あの頃の

自分達に

似ている気がした




私と波崎は、黙って涼奈のいるところまで歩いた。

「…。」

沈黙が流れた。

校門では、来客の人が帰っている。

「久しぶり。」

涼奈の声。

何も変わっていない、あの声。

私は涼奈の顔を見た。