校舎の一番上ーーー屋上で人影が動いた。 私は動けなかった。 体に金縛りがかかったみたいに。 人影が落ちる。 真っ逆さまに… 目を開く。 まだ暑いからパジャマ代わりに着ていたTシャツが、ぐっしょりと濡れている。 息が苦しくて、体が酸素を求めた。 「…変な夢…。」 掠れた声が出た。 もう一生見たくない場面の夢。