「なんでって…。」

菜月は少し考える。

「一年に一回しか、働かなくて済むからかな?」

確かに…。

私は美化委員だけど、毎週掃除用具箱を点検しなくてはいけない。

それに比べて、文化祭委員は一年に一回だけ、忙しい時期があるだけ。

「菜月も考えたね。」

「でしょ?」