「…何もないですよ?」
力なく笑う。
「そ…ならいいけど。」
そう言って2時間以上、ペラペラ一方的に喋って帰っていった。
よかった、こういうところ鈍い人で。
もうベットで寝るのも億劫で、ソファーでぼーっとして過ごした。
亜羅なら、心配とか…してくれるんだろー…な。
傷毅さんとは違ってそういうところは鋭い。
多分、知らない人でもほっておかないだろう。
そういうところがいいところでー…
結構ネチネチしてるのが少し欠点でー…
ハッー…
気がついた。
あたし、さっきから亜羅のことばっか考えてる。
そういえば今までこうやって一人でいるときはずっとー…
それだけ、大きな存在になっていた。