「目をさませ!!…美流ちゃんはまだ天使だろ?天に帰りたいんだろ?」
「…今になってはどうでもいいっ!」
ハァ…
呆れたようなため息が頭上にふってきた。
「…じゃあ、悪魔になるか?」
「…え?」
「わかってるんだろ?天使が悪魔になれること。」
「…」
「ただし、一度悪魔になったら元にはもどれないけどな。」
冷たい視線に冷たい言葉…。
冷静な自分をすこしとりもどせた。
「なればずっとこっちで暮らしていける。亜羅とずっと一緒だ。まぁ外見が変わるがたいしたことないだろ。」
「…」
「…でも天に帰れなくなるよなー。母ちゃんとか父ちゃん、いたんじゃねえの?友達とかさー。」
「…」
「ま、亜羅がいればいいんだもんな?」
見下した言い方。
でもおかげで正気にもどった。