「…ふぇぇん…うううっ…」










しゃがみ込んで泣きづける。










頭に大きい手のひらが落ちてきた。










「美流ちゃん…。」





「…ウッ…クッ…」





「亜羅もな、辛いんだ。」





「…ヒック…?」





「亜羅だって…美流ちゃんを幸せにできなくて辛いんだ。」





「…ヒッ…フェ…ど…どうしてそんなことまで…。」






「亜羅はわかってるんだよ、結婚がどういうことか。」






「…」





「悪魔と天使だろ…そう簡単にいくわけない。」






「…私は一緒にいられるだけで、それだけでいいっ!!」






パシッー…










頬に痛みがはしった。