「ヨッコイショッとー。」
ドサッとベットに亜羅がおろされる。
「亜羅…。」
目を閉じ、苦しそうに顔を歪めている。
「んー…体が弱ってたとこにばい菌がはいったんだろーな…。」
それは…エネルギーが足りてなかったということで…
私のせいだ。
「とりあえず寝かしておいて…冷やしといたほうがいいな。」
そういって傷毅さんは洗面所に行った。
そっと額を撫でる。
ヒュゥーヒュゥーと荒い呼吸を繰り返している。
…亜羅をたすけなくちゃ。
それだけで頭がいっぱいになる。
…亜羅に生気を吸ってもらえば…そうすれば…
もう頭で制御できなかった。
胸の紋章に亜羅の頭を近づける。
チュ…
亜羅の唇を触れさせた。