「いやぁぁぁー!」




悲鳴が聞こえる。





顔をあげるとそこには気流によってうまく飛べなくなっている優愛がいた。




「優愛!ゆーあ!!」




急降下をしながら優愛のところに駆け付けるが、気流のせいでうまく近づけない。




…ーどうしよう、このままでは優愛が!




焦りでうまく声がでなくなってくる。




「ゆ…ぁッ…!優愛ッ!!」




「うぅ…ぅ…美…琉?」




優愛は息ができず、意識がとびそうになっていた。




「今、今いくから!」




…ー仕方ない!!




バサッ…バサバサッ…!!




勢いをつけて思いっきり気流に突っ込んだ。




ドンッ!!




そのはずみで優愛にあたり、優愛は気流の外にだされた。




「…クッ…ケホッ!」




のどがしまる感覚がして息ができなくなってきた。





「み…る?美琉?やだぁ!美琉!」





気流が私の体を違う方へ飛ばしていく。




みんなと離れていくー…。




「おいどうした!?」



翼が優愛に近づいていくのが見える。




「美琉ッ…美琉がぁ!!助けて美琉が!!」




泣きながら翼にしがみつく優愛。




「えっ…美琉っ!美琉!!美琉ぅー!!!」











私は意識を手放した。