結局、あれから亜羅は私に手をつけてくれることはなく。
なんとなく口に出せない話題になっていた。
「行ってくる。」
「…うん。」
正直ー…、今の亜羅はかっこよくない。
元気な亜羅の方がずっといい。
顔もげっそりにかぼそい声。
動けない体を引きずってるようだ。
私は何度も言ってるのに。
自分の食べるものくらい自分でとりにいくと。
亜羅は私の食べる物をとりにいくだけなんだから、自分でできるのに。
頑固なアイツは相変わらず家からだしてくれなかった。
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