「…何が大丈夫なんだよ。」
だるそうに髪をかきあげる。
私は亜羅の体から腕をといた。
「…風邪ひくから中はいるぞ。」
さほど寒くもないのに。
さっさと中に入っていってしまった。
「…フゥ…ン…グスッ、ウ…」
涙があふれる。
なんであっさり言ってあげられなかったのだろう。
大丈夫だよ、亜羅が心配だからいいよ、と…。
結局、自分が1番かわいいのか。
亜羅ごめんね…。
亜羅は悪魔なのに天使みたいだね。
私は…
天使なのに悪魔みたいだ。
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