「亜羅!!」
亜羅は意外にも家の裏側に居た。
「ここにいたの?」
「お前が遠くまで捜しにいったら面倒だからな。」
それで家の裏に続くように赤い花びらがおいてあったのか…。
「…捜しにくるってわかってた?」
「…なんとなくな。けどおせぇ、風邪ひく。」
わざと寒そうなフリをしてしゃがみこんだ。
「…ねぇ、正直に話して。」
「何を。」
「亜羅の気持ち。」
「…」
「どうして私じゃない、他の天使を食べようとしなかったの?」
「お前は俺が他の天使を食べていいのか。」
「…嫌、仲間食べられるなんて。」
「だからだよ。」
「私のため?」
「自惚れんな、天使なんかそうそう捕まえらんねぇからだよ。」
「でも、このままじゃあ
亜羅動けなくなる。」
「…だな。」
「…だなって。」
「じゃあどうしろっつうんだよ。」
ふて腐れたようにそっぽをむく亜羅。