「亜羅!?いるの?」
「お前が見えてないだけでずっとここにいた。」
亜羅の気配がする。
言わなきゃ。
「亜羅ー…。あたし亜羅のこと置いて行くことなんて出来ない。亜羅、淋しいから私を拾ってくれたんでしょ?私に側にいて欲しかったんでしょ?
だから私は亜羅から離れないよ。だから…だから、一緒に天にいこう。」
「はッ、ふざけてんのか。俺は悪魔だぞ。」
「心は天使みたいだよ、亜羅。」
「うれしくねぇよ。それにな、簡単に天に帰ることが出来るなら、こんな面倒くせぇやつとくに捨ててるって。天に帰ることができねぇから、こうやって世話みてやってんだろうが。」
「じゃあさ、天に戻る方法見つけようよ。」
「本気か?」
「本気だよ。」
「…」
「…」
「…はぁ、わかったよ。見つけりゃいんだろ。天に帰る方法。」
「…協力、してくれるの?」
「…あぁ。」
「亜羅ぁ…ありがとー!」
カバァッと亜羅に抱き着く。
暗闇のせいで亜羅の顎に頭うったけど。