「そうか、んじゃあな。」










亜羅はあっさりと帰ろうとする。










「…あっ…。」










亜羅を怒らせてしまったんだ。










…自業自得だ。亜羅を置いて帰りたいなんて言ってしまった。










あんなに優しくしてくれた亜羅を。










…きっと亜羅だって寂しいと思う。










こんなに生臭く光のない場所で暮らしていくなんて悲しいー…。










淋しがり屋な亜羅をおいていくことなんて出来ないよ。










「…ッ、亜羅ぁ!淋しがり屋の子供みたいな亜羅!!」










…大きい声で叫んでやる。










「…何いってくれてんだよ!!」










思ったより近くで怒り声が聞こえた。