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バッサ…バサバサ…
「ふぅー…。」
やっと帰ってきた、悪魔の世界。
……本当はちづるも連れてくるはずだったのに。
ガッ…ガツ…ガツ…
おりたって歩きだす。
……こんなに暗いとこだったかな…。
天が明るすぎて、綺麗すぎて。
悲しい場所にみえる。
ちづるにはむこうがお似合いなのかもしれない。
でも…それでも彼女は俺の生まれ育ったこの地を愛してくれると思う。
そういう人だしな。
………早く会いたい。
そのためにも手っ取り早く、この仕事を片付けないとな…。
ズボンのポケットからさっき渡された一枚の写真を取り出した。