「…っ、!?」










急に体を縛られたようになった。










バサバサ!!…バババ!










うまく羽が動かねぇ。










腕に抱えている彼女を強く抱きしめ離さないようにするが、










…これ以上飛び回ることは無理だ。










「…チッ、なんで動かねぇんだよ。」










「抵抗は控えなさい。」










顔をあげると見上げる位置に十字架のついた青い服をきたやつがいた。










……天使の警備隊ー…










いつのまにか警備範囲にはいってたか。










「離せ!!!何もしてねぇだろ、お前ら天使なのにいいのかよ!!」










「天使だからです。…抱えているのは人間ですか?」











奴の視線が彼女にむく。










俺は腕に力をこめなおした。










「関係ねぇだろ。この見えない束縛をとけ。」