「…ハァ、なんかとってくっから待ってろ。」








バタン!










私をベットに座らせてでかけて行ってしまった。











「…フゥ…。」










ため息が零れる。










皆は今、人間界にいるのだろう。










立派な天使になるため勉強しているのだろうか、それとも人間界という場所を楽しんでいるのだろうか…。















「…クゥ…」















泣けてきた。










みるみるうちに頬をつたって服を濡らしていく涙。










「…ウ…グス、…フェ…クスン。」









いつのまにかビショビショになった顔と腕を服でふいて赤くなった目を押さえて彼を待った。










キィ…











帰ってきた彼は血だらけだった。









「!?、どうしたの!!」










「は?あぁ、俺の血じゃねぇ、返り血。」










それも問題だよ!!










「ほら、それ食え。」










パサッとなげられた袋には何かの肉の乾いたやつが入っている。










「これ…。」










「仕方ねぇだろ、お前が住んでいたところみてぇな綺麗なもんはねぇよ。」










文句いわず食え、と言ってそっぽを向く彼。










その背中にぽつんと呟いた。










「ありがとう。」










彼は本当に変な悪魔だ。