「…後、美流は人の話をちゃんと聞く。」
「…え?」
「…お前は、俺の話を聞かなさすぎ。だからこんなになるんだろーが。」
コツンと額をつけて目をあわせる。
…近いっ、綺麗な瞳に吸い込まれそう。
「で、美流は?俺になんかないの。」
「………話してくれればそれで。何もいらないっ。」
「…マジで?何、その間。」
クスクス…
笑いあってなんとなく目があう。
お互い、吸い込まれるように見つめ合い、
亜羅は右手で私の腰を引き寄せ、
左手で頭を支えた。
それに答えるように私は背中に手をまわしてー…
チュ…
触れるだけのキスー…