「んー?亜羅どうかしたー?」
「…亜羅、どうした?」
二人も異変に気付き声をかける。
「…んでもねぇよ。」
冷たく低い声。
そっと手を差し出すと睨まれる。
ズキン…
はあぁ〜と大きなため息をつき、立ち上がった。
「…どっか行くの?」
「…ちょっと外にでてくる。」
そう言って部屋からでていった。
なんなの、わけわかんない。
自然と彼の消えた扉を睨みつけていた。
ズキン…
はぁぁー。
ズキン…
なんとなくため息をついてなんとなくソファーに横になる。
…せっかくみんな集まってるのに。
……二人は楽しそうに話し始めてるけど。
私には彼の心がみえない。