「美流。」
「ん?」
「私も…か?」
「え?」
「私も…その、大切な「もちろん!!みんなだよ!」
「そっかぁ。ありがと、私もだ。みんな、大切な人。」
はにかむ芽威奈。
可愛い!キュンってする。
「みんな大切な人だから。傷毅さんも、芽威奈も、亜羅も。」
そういって亜羅をみると…
…とんでもなく不機嫌。
眉間には皺がより、口は引き攣り…貧乏ゆすり。
「え、何?亜羅、どうかした?」
「別に。」
そっけなく、顔を背けられる。
ズキン…
「亜…羅?」
「なんだよ。」
頭をクシャクシャとかく。
彼の背中が小さく感じた。