「…お前に何がわかんだよっ。」
そう呟いた魔女の顔はとても悲しそうで…
「…わからないよ、ただそう思っただけ。わかってほしいなら話してよ。」
挑発的な言葉に闘志がついたのか、
「あのなぁ、私はなぁ、」
…あっさりと話し出した。
「私は…産まれた時、親に捨てられたんだよ。」
「…え、」
「でさ、魔女の血がかよってっからって魔女にひきとられた。」
「魔女…の家系では…なかったの？」
「…あぁ。魔女の血もあるが、どっちかっていうと人間の血の方が強かった。…でも、魔女の血がかよってるから捨てられたんだろうな。」
涙を堪える顔は少し震えている。
「…で、引き取られた家は魔女を育てるためにたくさん魔女系のやつひろってて。」
堪えて唇を噛み締めて…一粒。
