「あ、吉田~!」



えっ!?椋ちゃん!?

どこどこ!?



奈々ちゃんが手を振ってるほうを見た。



あ、ほんとだ。椋ちゃんだ。
また唯ちゃんといるんだ・・・。


なんか、ヤだな・・・。



唯ちゃんは、椋ちゃんにピッタリな女のコ。

大人っぽくて、綺麗で・・・スタイル抜群っ!!!





そんな思いもこめて、フンって違うほうに首を向けた。



その瞬間回された手。

「こらこら~?菜月ちゃん? 彼氏に向かってそれはないんじゃん?」


ニヤって笑ってる椋ちゃん。

と、クスクス笑ってる唯ちゃん。




「・・・椋ちゃんの、バカ」


「なっ!意味わかんねーしっ」




いつもの意地悪な顔で笑って答える椋ちゃん。




こんな笑顔・・・


「反則だよっ(●`з´●)」


「はいはい。んじゃあ、俺、移動だから。またあとでな!」


そう言って唯ちゃんと歩いて行った椋ちゃん。



「唯、吉田と仲いいんだね~」



キッ―――


「な、なによ?」


「奈々ちゃんのバカ。」


「あ、もしかして・・・ヤキモチ?」


「フンっ!」