で、今の状態ね。



話すにも話せねえよ。





でも、何か話さないと。



でも、何も話せねえよっ!!!








「・・・何か、話さないの?」





「へっ!?」




いきなり話しかけられた俺は、素っ頓狂な声を上げた。




「あ、ごめん・・・」



「へ・・・いや・・・」




・・・・・・。




そしてまた、沈黙。





あ~~~~~~!!!!



俺って情けねえよなあ。



つくづく思うよ。




でも、このチャンスを逃しはしなーーーーーーいっ!!!





「あ、あのさ。今度・・・どっか遊びに行こうぜ?」



はい、これまた突然ねーーー。



ていうか、断られたらどーすんのよ?俺?



きっと、今以上に凹むよ?
今度こそなーーーんにも話さなくなっちゃうよ?



「え?あ、うんっ!!!!」



けど、そんな心配を振り払ってくれた菜月の一言。




しかも、嬉しいのか満面の笑み。




あ~~~~~。



また一本とられた。




「あっ!奈々ちゃん、大丈夫かな?」


「へ?あ~・・・」



あいつも誘うのかよ…;


まあいいけどさ?大介も誘うし。



「そーいえば大介とどーなったんだろうね???」


「うまく・・・いってんじゃね?」


「だといいな~~~♪」


帰ったら電話してみよ、とか言いながら定期を通している菜月。