私が目の当たりした真実は…
学校では他人のふり…!?
ましてや…
めんどくせぇ…から!?!?
…………
意味わかんない!!!!!
いい人だと思ったのに…
あ-
もう、いやっ。
バイオリン弾こう!!
ば、バイオリンがない。
私は急いで部屋を出て、1階に向かった。
リビングには啓太さんとお母さんが居た。
「お母さん。バイオリンがないの!」
「そんなに興奮しなくても…」
バイオリンが無いのは確かにいやだけど、
苛々の原因は全てはあいつなの!
「バイオリンなら家にあるよ」
「本当ですか!?」
「取ってくるから、ここで待っててね」
啓太さんは1階の奥へ向かった。
「良かったわね。静夏」
「うん。部屋も前の家より景色がいいから、景色見ながらバイオリン弾いたら最高だよ」
「そんなに喜んでくれて嬉しいよ。はい、たぶん音は大丈夫だと思うよ」
いつの間にか、啓太さんはバイオリンを持ってきてくれていた。
「ありがとうございます。…音もれても良いですか?」
「別に構わないよ。思う存分弾いてやって」
「はい。では部屋に戻りますね」
「程々にするのよ」
「は-い」
私は新しい自分の部屋に戻った。