幸平さんが控え室から出ていったので
おば様に電話したのだか、全く通じなかった…。

あの人が本当に"こうくん"なの?

もう私には何が何だかわからなくなっていた。


私の中で唯一はっきりしていたのは、絋希さんを好きだという気持ちだけだった。



私はしばらくボーッと考えていると
「静夏?着替え終わった??」と、お母さんが扉越しに言った。

「今から着替えるから、ちょっと待っててね」

私はそう言いながら急いで着替え始めた。


着替えを終え控え室から出ると、お母さんとお父さんが持っていた花束をくれた。