俺は急いで家に帰った。



俺の家は２人しか住んでいないのに､無駄に広い。

鍵のついている部屋と鍵のついていない部屋を１部屋ずつ使っている。



俺は鍵のある部屋に入った。


ここには親父も入れたことがない。

この部屋は１人で寝るにはかなり大きいベットとｸﾞﾗﾝﾄﾞﾋﾟｱﾉが置いてあるだけ…。



俺はピアノの椅子に腰掛けた。
鍵盤に指を置くと勝手に指が踊りだす。


この曲は母さんが子供の頃に教えてくれた