「ははぁ。成る程ね。ここはランク何か分かるか?」

狩野達が来る筈だった場所はBランクだ。

「Bですか?」
「B!いやぁ、昔を思い出すねえ。あの頃は推理小説にはまって…」
「お前は黙ってろ!おい、ボウズ。ここはXランク限定だぜ?」

Xはよりすぐりの者しか入れないランクだ。

「本当っすか?」
「シェイクスピアいわく、無知は罪作り…悲しいな」

狩野の足がふらつく。

「おいおい、大丈夫か?」
「一日中戦ってたんだ。貧血だろう」
「運んでやるから暫く寝てな」

そこで狩野の意識は消えた。