『そう、ですか…っ』





ほらほらっ!!


島崎さん泣いちゃったじゃんっ!!
(←泣いてません)





『ごめん…』



『…誰、なんですか?』



おーっとぉ!?


これは池田の弱みを握るチャンスっ!!





『…いっつもバカみたいに喧嘩してて。
そいつも俺みたいにチビでさ…』



『………』



ふむふむ。




『…毎日一緒にいることが当たり前になってて』



『………』




…ふむふむ。



『でも、そいつに好きな人ができたって聞いて…
心がモヤモヤしてるっていうか。少し焦ったんだよ』



『………』




…へむへむ。(←ぉい)


『俺がそいつのことを本当に好きなのかは、まだ分かんないけど。
…気になってるかな』




『もしかして、その人って……』






「松川さん?」



「ほぇっ!?」


いきなり
背後から声がしたと思ったら……




「朝倉くん…」


変な声だしちゃったー…
すっかり存在忘れてたよー…


って!!

朝倉くんはどーでもいーんだよっ!!

池田の好きな人の名前が分かるカモなんだから!!

(←そんなに気になりますか…)