『ええーっと…』



ここからじゃ、
今池田がどんな顔してるのか分かんない……


でも、
声の感じからして、あれは完全にパニクってるよ?


状況を把握出来てないのかねぇ…

きっと告白されることに慣れてないんだよね、きっと。




『だめ…ですか?』



『いやぁ、だめっていうか…』





たぶん今。

池田は頭ポリポリかいてるんだろうな…



一緒に生活してるから(別に変な意味じゃないよ!?)、
なんとなく分かる。池田のこと。



早く、いいですよー、とか言って

付き合っちゃえばいいのにっ!!


なんかじれったい……





『好きな人…いるんですか?』





まっさか~!!


池田に好きな人なんているわけ……









『…いるよ』






「はぁっ!?」




やっば…

大声だしちゃったよ…





『ぇ、今の声…』


『誰かいんの?』




や、やっば……っ




「に、にゃぁ…?」



さ、さすがに無理があるか…

ここは観念して出ていくしか……





『猫ですか…』


『…猫だね』




ぉいっ!

それもちょっと問題あるかも。





『…で、やっぱり好きなんですか?その人のこと…』



そのまま何事もなかったように、
青春タイム再開。




『好きっていうか…ちょっと気になってる』




まさか池田も人間だったとは……っ


ノーベル賞もらえるくらいの
発見じゃないっ!?