「2人の秘密の場所だよっ!!」



「え?秘密の場所?」



うん。

2人だけの秘密の場――……



『…好きですっ!!』







「「え?」」


突然、どこからか女の子の声が聞こえた。

しかも、

こ、告白………?




私達は2人で顔を見合わせる。


私達が来たとびらは、ちょうど屋上のど真ん中。

私達がいるその裏側で
愛の告白をしている、青春真っ盛りな若者。




聞こえてきた女の子の声はすっごく可愛くて。

こんな子に告白される男子なんて、幸せだなぁって思ってた。


……そのときまでは。




その、幸せものの正体を知るまでは。