「ん・・」


なぜかぬくもりを感じる。


ここはどこ?


ゆっくり目を開ける。


「へ?」


目の前にはたくの顔。


私はベッドたくに抱きしめられていた。


あ・・あのまま寝ちゃったんだ。


ここまで運んでくれたのかな?


たくの頬にちょっとだけ触れる。


“愛おしい”


そう思った。


“好き”って言いたい。


でも言えない。


だって私・・・優輝に言ったもん。