「嫌っ・・!」


「なんだよ?!」


「ごめっ・・まなは止めて。愛美がいい。」


「わかった。わかったから落ち着けって・・。」


“まな”


私のことをそう呼ぶのは優輝だけ。


優輝にだけしか呼ばれたくないの。


「どこ行く?」


「たくと行くの決定?」


「ああ。」


「・・・海がいい。」


「了解。」


私たちを乗せた車が動きだした。